開院まで、それから。

  1. いまもと歯科クリニック
  2. 開院まで、それから。

みんなが知りたい歯磨きの化学

2022年08月08日

歯磨きの目的とは何でしょうか。虫歯や歯周病の予防?たしかにそうですが、これだけでは歯磨きの具体的なターゲットが明確にはなりません。歯磨きの目的はずばり「悪さをする細菌を減らすとこと」です。というのも歯周病菌と虫歯菌の性質がちがうからです。ターゲットを狙い撃ちするにはターゲットの性質を知ることが大切ですね。

これから虫歯菌と歯周病菌の性質をお話していきます。まず、プラ-クは緩やかにつんあがった細菌集団でバイオフィルムほどしつこくはありませんが歯と歯茎の間や歯周ポケットなどに溜まりやすいです。歯歯石に入り込むと歯ブラシでは除去ができず歯周病菌が炎症を引き起こす原因になります。歯科医院で歯石ごと除去してもらう必要があります。歯周病菌はプラ-クのなかに存在し歯周ポケットを棲家としています。この歯周病菌が出す毒素が歯や歯茎を支える骨を溶かし炎症を起こします。一晩でなんと約1000倍に増殖するので日々の除去が必須です。空気が苦手で奥へ奥へと隠れたがるため除去がなかなかやっかいです。バイオフィルムは細菌がつくる丈夫な膜で排水管のヌメヌメの仲間。バイオフィルムのなかには虫歯菌などたくさんの細菌の楽園です。熟成すると強固にくっつくまで3から4日かかるので、歯ブラシで1日1回はこすり落としましょう。では、それぞれの性質を知ったところで歯磨きの効率をあがる方法をお話します。まず、歯周病予防ならテーパ-ド毛タイプの歯ブラシがおすすめです。歯と歯茎のみぞを長くやわらかな歯ブラシで磨きましょう。45度の角度でやさしくうごかしていきます。次に虫歯予防ならデッキブラシタイプがおすすめです。デッキブラシならバイヲフィルムのこすり落としを効率よく歯の表面をおそうじできます。

さて、歯ブラシについてお話したところで磨く回数がきになりますよね。じつは歯磨きは回数より質が大切なのです。科学的根拠のある歯磨き法はじつは「最低でも1日1回、しっかりとバイオフィルムやプラ-クを除去する」ことです。つまり回数だけ増やしても効果が上がるわけではありません。(ただしフッ素配合の歯磨き粉を使う場合は歯磨きのたびに虫歯の予防効果が期待できます)そこで、朝はいそがしいのでデッキブラシでざっと磨き足りない分を一日の終わりにみがく。というのはいかがでしょうか。また、1日1回は虫歯菌と歯周病菌が隠れている場所を意識しフロスや歯間ブラシでお掃除しましょう。そして、やはり歯磨きだけではとれない歯石のお掃除を忘れずに歯科医院で3から4か月に1回のメンテナンスが必要です。日々の歯のケアとメンテナンスで健康な歯にしていきましょう。

歯医者さんでもらう薬について知りたい!

2022年08月01日

薬には、飲み薬、塗り薬、貼り薬、うがい薬など様々な形や種類があります。また。用途も容量も一つ一つ異なっています。なぜだとおもいますか?

それは、薬がその特徴をより効果的に発揮できるように、薬の形から、食前食後など飲むタイミングまで、徹底的に研究され作られているからです。

薬の飲み方を間違えると、効き過ぎたり効かなかったりするだけではなく、副作用を引き起こすこともあります。薬によって気を付けるポイントは異なりますので、歯科医師の指示に従って服用しましょう。

 

<してはいけない薬の飲み方>

・水なしで飲む…水なしで飲むと喉や食道の粘膜に引っかかってしまうことがあり炎症が起きてしまう場合がある

 

・寝そべって飲む…寝そべったまま飲むと薬が胃まで届かないことがあります。また飲んですぐ横になると薬が逆流することがあるので、薬を飲んだ後はしばらく起き上った姿勢でいるといいです

 

・効いていない気がするので倍の量の薬を飲む…薬の効き目は症状の重さや体調にもよります。多めに飲むと副作用のリスクは高まるものの、効き目が倍になるとは限りません。

 

・症状が治まってきたので薬を飲むのをやめる…処方された薬の服用を中止すると、症状がぶり返すことがあります。例えば抗菌薬のように一定期間きちんと飲まないと効果が期待できないばかりか深刻な副作用が起こる恐れのある薬もあります、指示通りに飲みましょう

 

・飲み忘れたので2回分まとめて飲む…体内の薬の量が2倍になり、副作用を引き起こすこともあります。1日3回服用する薬なら4時間、2回の薬なら6時間、1回の薬なら8時間以上あけて服用しましょう。

 

・晩酌の後に薬を飲む…薬を服用するときはその前後にお酒を飲まないようにしましょう。アルコールの影響で効き目が強くなり、吐き気やめまい、さらに中毒症状、呼吸困難など引き起こすことがあります。

 

・早く効きそうなので噛み砕いて飲む…苦みやにおいを抑えて飲みやすくする為にだいたいの薬はコーティングされています。胃で溶けず腸で溶けるようにする為、少しずつ溶け出すことで効果を長く保つためなど理由があります。

 

・栄養も取れると思い牛乳で薬を飲む…牛乳は胃酸を中和するため、腸で溶けるよう工夫されている薬などが胃で溶けてしまい、十分な効果が得られないことがあります。なのでコップ1杯のお水で飲みましょう。

 

☆妊娠中、授乳中の皆さんへ

妊娠中の方には、治療や投薬への配慮が特に重要です。問診票でまた診察時に必ず伝えてください。症例によっては、最低限の応急処置にとどめ、あえて治療を出産後に延期することもあります。また授乳中の患者さんには薬の成分が赤ちゃんに影響しないためにも断乳をお願いすることもあります。

 

☆シニア世代の皆さんへ

年齢とともに代謝が緩やかになるため、薬が長く体内にとどまりやすくなります。そのため以前より、薬の効き目が強いと感じたり、副作用の症状があらわれたりする方もいらっしゃいます。その時は遠慮なく歯科医師に相談ください。

あと、他科の薬を服用している場合も何を飲まれているのかお伝えください。薬によっては相性が悪いものがあったりするので医師の診断のもと休薬などもお伝えすることがあります。

そして、薬の飲み間違いが多くみられるので、量や種類を間違えないように気を付けて下さい。 

 

その病気、歯周病のせいかも?!

2022年07月25日

歯周病は、放っておくとついには歯がぐらぐらになって失われてしまう怖い病気です。それだけではなく、糖尿病が悪化したり脳や心臓の血管が詰まりやすいなど、全身の病気をさせてしまう重大なリスク因子であることが解明されています。なぜ、歯周病が他の病気を悪化させてしまうのでしょうか?

歯周病という「お口の病気」と「からだの病気」は分断して考えがちです。しかし、お口とからだは当然つながっているので、お口の慢性炎症がからだの健康を損なったとしても、なんの不思議もありません。歯周病菌を減らして炎症を予防することがからだの元気を支え、免疫力を維持・増強して元気に過ごすことが歯周病の予防になります。このような双方向の相乗効果によって、ほんとうの健康が生まれていきます。

では、歯周病が悪化させてしまうからだの病気について詳しくお話します。まず、歯周病によって糖尿病が悪化することが挙げられます。糖尿病になると、からだの抵抗力が落ちるため、歯周病などの細菌感染が起きやすくなりますが、最近の研究では、その逆で、歯周病で糖尿病が悪化しやすいことも解明されつつあります。歯ぐきから入った炎症物質は、やがて肝臓や内臓脂肪にたどり着き刺激します。すると、腫瘍壊死因子という物質ができ、この物質がインスリンの働きを低下させ、細胞が糖を十分に消費することができずに血糖値が上がっていくのです。

また、近年欠陥が狭くなって詰まることで起きる心筋梗塞、脳梗塞と歯周病の関係が指摘されるようになりました。歯ぐきから入った歯周病菌の毒素や歯周病菌は血流にのって心臓に届きます。その刺激で免疫細胞が活躍しはじめます。すると炎症物質のサイトカインが作られ、血管の壁を傷めるだけでなく、血管の壁が厚くなる、ベタベタの脂肪のかたまりが血管のなかに溜まる、血栓ができるというような、心臓の血管が狭くなるトラブルへの関与が疑われています。血管が狭くなることで、血流が滞ったり、血管が傷みやすくなります。

また、傷ついた血管の壁にかさぶたのように血栓ができ、それがはがれて血管が詰まると、心筋梗塞の原因になります。はがれた血栓が流れて脳の血管に達すれば、脳梗塞の原因にもなります。まだ謎も多い歯周病と血管のつまりの関係ですが、いずれにせよ、歯周病菌が血液にのってからだ中を回っているうちに悪さをしている可能性は大いにあります。

では、このような歯周病菌を退治するにはどうしたらいいのでしょうか?歯周病の治療にもっとも合理的なのはやはり歯医者でのスケーリングです。歯医者でむし歯の治療をして、それが終わった後も、定期的に通ってメンテナンスをすることで、歯周病を予防、悪化させないようにすることが大切です。

ストップ ザ・二次う蝕

2022年07月04日

治療ずみの歯がまた虫歯になってしまったという経験はありませんか。詰め物や被せもののある歯が再び虫歯になることを「二次う蝕」といいます。こうした治療の繰り返しから抜け出すために何が必要か原因と予防について学びましょう。

詰め物や被せものなどの下や周囲にふたたび虫歯ができるためせっかくしてある治療がだめになってしまったり気がついた時にはひどく広がっていて抜歯が必要になってしまうこともあるやっかいな虫歯です。歯がしみたり痛んだりして気がつき来院なさる方もいますが、修復物の影に隠れて進行するため、患者さんご自身ではなかなか発見しにくいのが特徴です。見えにくく初期症状が知覚過敏に似ているのでつい我慢してしまいがちなのも発見が遅れる原因です。二次う蝕はふつうの虫歯と同様、細菌が食べかすを食べて放出した酸によって歯の表面のカルシウムが溶けることで起こります。唾液の機能によって酸が中和され唾液の中のカルシウムが十分に歯に取り込まれると歯は自然に修復されるのですが、細菌と酸が多くて唾液の修復作用では追いつかなくなると、脱灰が進んでしまうのです。詰め物やかぶせものをしてある歯は、すでに多くのエナメル質や象牙質を失っています。その失った部分のかわりを詰め物や被せものがしているのです。修復物と歯質には素材の性質に違いがあり、強い力が加わると歯はたわみますが、メタル素材は歯のようにたわみません。こうした素材の違いが。継ぎ目に小さな隙間が出来てしまいます。そして、この隙間から細菌や酸は入り込みます。細菌も酸も隙間の大きさに比べると格段に小さいですから、軽々と通り抜けているのです。お口の中が汚れていると細菌と酸は多く、二次う蝕のリスクは高くなります。逆にお口の中が清潔に保たれていると細菌も少ないため唾液の力にも期待できリスクは低くなります。同じ治療を受けてもお口の中の環境が良好なかたとそうでないかた、またメインテナンスを受けているかたとそうでないかたを比べると、治療の耐久性がまったく違うことが明らかになっています。また、治療が長持ちすると再治療を繰り返さずにすみ、結果的に歯を失うことも減るはずなのです。

二次う蝕はバイオフィルムを除去してリスクを減らすことで予防することが出来ます。そのうえバイオフィルムの除去は同時に歯周病予防でもあるのです。しかし、それには、患者さん自身に、根本的に歯の健康についての意識改革をしていただかなくてはなりません。歯科医院について「痛くなってから行くところ」から「痛くならないために行くところだ」とぜひ考え方を変えてください。バイオフィルムを、歯科衛生士のプロの技術で定期的にしっかりと破壊しそしてきれいになったお口をこんどは患者さん自身のケアで数か月後のメインテナンスまで無理なく続けましょう。

お口に効く!プロバイオティクス

2022年06月27日

プロバイオティクスとは、腸などの最近のバランスを改善して私たちの体に、よい効果をもたらす生きた細菌のことで、ヨーグルトやキムチ、ぬか漬け、納豆などの発酵食品に含まれます。こうした食品を摂ることによって、私たちはプロバイオティクスの恩恵を受けてきました。善玉菌を摂ると、それが腸の中で働いて体調管理に役立つことが知られています。このプロバイオティクスお口にも効果的なことご存知でしょうか。じつはある種の乳酸菌を摂るとそれが虫歯や歯周病の予防に役立つことがわかってきているのです。

「感染症を防ぐ」「悪い細菌の勢いを抑える」と聞くと、皆さんはどんな方法を思い浮かべますか?おそらく抗生剤をのんで細菌をやっつける方法を思い浮かべるのではないでしょうか。感染症に対抗するとき現在の医療でもっとも一般的に用いられているのがこの抗生物質を使った治療です。抗生物質は、いまや私たちにとってなくてはならない重要な薬です。医療の歴史はこの薬の誕生によって大きく進化し支えられてきたといっても過言ではありません。しかし一方で、抗生物質の使い過ぎは私たちにとって非常にリスキーだということもわかってきました。細菌をやっつけようと強い薬を使ったがために、細菌が生き残りをかけて変異し、抗生物質のきかない非常に強い細菌になってしまうことがあるからです。このような耐性菌の問題は院内感染などのニュースでもときどき取り上げられますね。じつは抗生物質で細菌をやっつけて病気を治す方法はプロバイオティクスとは対極にあり、アンチプロバイオティクスと呼ばれます。プロバイオティクスとは元々、からだによい作用をする細菌のことを言います。最近では身体によい細菌を使って、人が細菌とおだやかに共生し、そのことによってからだによい効果を生もうという方法そのものを指す言葉としても使われています。私たちの体の中にはたくさんの細菌(微生物)がすんでいます。腸には約1000兆個、口の中には約1000億個がいますが、こうした細菌たちは常在菌といって常に私たちとともにある細菌です。こうした細菌を敵に回すのではなく味方につけて身体のなかで育て、外から入ってくる有害な細菌やウイルスから守ったり、からだの中で悪玉菌が増殖するのを抑えます。

甘いものを控えて、歯磨きも頑張っているのになぜか虫歯が出来る、歯周病の治療をしても回復が遅く再発しやすい。その原因はお口の中で善玉菌が減り、悪玉菌が優勢になって悪さをしているからかもしれません。そんな時はプロバイオティクスの力をかりて善玉菌と悪玉菌のバランスを改善しましょう。そしてもっとも大事なことは毎日欠かさず摂ることです。

これってどうして 治療あとの痛みや違和感

2022年05月30日

今回は虫歯治療の後にシミる、神経治療のあとに痛みがでる。こういった治療後の不安について説明していきます。

まず、虫歯を削って詰めたのにまだシミるという経験はありますか。実は、虫歯菌に感染した象牙質を取り除いて詰めるには、象牙質を通る細い神経の末端も一緒に削り取らざるを得ないのです。また、細菌が神経へと入り込んでいる場合、生体が炎症を抑え込むまで軽い違和感があります。様子を見ているうちに症状が消えてしまうことがほとんどです。できる限り神経を保存して歯を長く使い続けるには歯科医師といっしょにしばらく様子を見ていきましょう。

また神経を取る治療に関して、治療する前はたいして痛くなかったのに、神経を取る治療をはじめたら痛みと腫れが起き不安に感じたことがありませんか。じつは、どんなに腕のいい専門医が治療しても約3%起きるという発作的な炎症で、しっかりのよい治療をするほど起きやすく、歯科医師の悩みの種となっているんです。

細菌感染を起こしてして死んでしまった神経を取り除く治療中に起きがちなこうした痛みを「フレアアップ」と呼んでいます。

神経が死んでいると、たとえ歯の内部や歯根の先に膿がたまって深刻な状態になっていても炎症が慢性化し自覚症状がないという患者さんは以外に多いものです。治療がはじまり予期しない痛みに患者さんは不安になってしまいます。でも、安心してください。フレアアップは一時的な炎症で、治療が失敗したわけではありません。腐食した神経を取り除き詰め物をして歯を使い続けるには、歯根の先までしっかりと器具を通して掃除する必要があります。しかし、そのことは同時に炎症箇所を刺激することによって、フレッシュな酸素を根の先に送り込むことになります。根の先で炎症を慢性化させ静かにしていた菌は、器具の刺激と酸素によって一気に活気づきます。増殖し、膿とガスを出して周囲を強く圧迫するために激しい痛みと腫れを引きおこすのです。こうした時は、抗生剤を飲んでいただき、治療途中の仮のふたを外して膿を出すなどと応急処置をします。すると数日で痛みと腫れが引きグッと楽になります。急激な痛みで驚かれるでしょうが、しっかりと歯科医師が対応いたしますので、最後まで治療を受けましょう。

治療した歯が再びむし歯に?二次う蝕の原因と予防

2022年05月23日

治療をした歯がまたむし歯になってしまった、という経験はありませんか?このような、治療済みの歯に再びできてしまったむし歯を「二次う蝕(二次カリエス)」といいます。詰め物やかぶせ物などの下や周囲にできるため、せっかくしてある治療がダメになってしまったり、気がついたときにはひどく広がっていて抜歯が必要になってしまうこともある、やっかいなむし歯です。二次う蝕の原因と予防について知り、治療の繰り返しから抜け出しましょう。

 

二次う蝕は、古くなった詰め物やかぶせ物のまわりにできた小さな隙間に、細菌や細菌の出す酸が入り込み、歯のカルシウムが溶ける(脱灰)ことが原因で起こります。詰め物やかぶせ物の陰に隠れて進行するため、患者さん自身では気づきにくいのが特徴です。睡液の機能によって酸が中和され、睡液の中のカルシウムが十分に歯に取り込まれると歯は自然に修復されるのですが、細菌と酸が多くて唯液の修復作用では追いつかなくなると、脱灰が進んでしまうのです。

二次う蝕に対して、治療していない歯がむし歯になったものを「原発う蝕」と言います。 40代からシニア世代では「原発う蝕」の治療より「二次う蝕」、つまりやり直しの治療が断然多くなります。目立って増えてくるのが30〜40代以降で、若い頃に詰めてもらったものが、10数年経って詰め物と歯との継ぎ目などに劣化を起こし、そこに二次う触ができてしまいます。

詰め物の下にできた二次う蝕

では、どのような予防方法があるのでしょうか。 健康な歯のみならず、治療した歯を治療直後のよい状態で長持ちさせるには、むし歯になりにくい状態へとお口の中を変えていくことが大切です。せっかく治療しても、お口の中がむし歯になりやすい状態のままでは、しばらくたつと今度はデリケートな歯と修復物の継ぎ目周辺に新たなトラブルが起きます。 「治療をしたからもうこれで大丈夫」と油断せず、セルフケアの指導を受け、定期的にメインテナンスに通ってお口を清潔に保つことが必要です。必要な治療が終わった後は、その治療を長持ちさせて新たな治療が必要にならないよう、ずっと快適なお口でいるために定期的なメインテナンスをはじめましょう。

マウスピ-スについて

2022年05月16日

朝起きたときあごがつかれていることありませんか?

もしかしたら就寝中に、歯ぎしりや食いしばりをしているのかもしれません。ぎりぎりという音で気づきやすい歯ぎしりに対して、ぐーっと強く噛む食いしばりは、音がしないため意外と気づいていない方が多いのです。知らないうちに大切な歯が痛んでしまったり、治療したところが壊れたりしては大変です!

無意識の強い力から歯を守るためナイトガードを使ってみませんか?神経をとってある歯は特に要注意です。強い力で歯が折れてしまうことがあります。

 

☆こんな痕跡があったら歯ぎしり、食いしばりをおそらくしています

このように舌に歯型がつく、歯の先端がすり減っている、あごの骨がコブのように隆起している、内側もコブのようなものができている。このような痕跡があるひとはナイトガードをお勧めします。

 

これが進行すると・・・

  • 過剰な摩耗とチップ…自分で自分の歯を擦り減ってしまい、象牙質神経がむき出しになってしまうと、刺激が伝わりやすくなるので知覚過敏になりやすく、その部位の虫歯リスクが上がります。力がかかりすぎてエナメル質に微細なひびが入ってかけてしまう。
  • 歯周病の悪化…歯を支えている歯根膜や歯槽骨などの周囲の組織が圧迫を受けます。それにより歯が揺さぶられ動いてしまうなど、症状の悪化につながります。
  • かぶせ物が壊れる、歯が割れる…神経をとっている歯は正常な歯よりもろく、過度な力がかかると中の土台がわれてしまうことも。
  • インプラントが壊れる…歯ぎしりなどで上部構造のレジンやセラミックが欠けてしまいます。
  • 顎関節…顎関節にかかわる過剰な圧力の為に顎関節症を発症することがあります。咬筋や側頭筋の疲労、力の衝撃や歯の咬耗によるかみ合わせの変化が原因の顎関節の痛み、関節円盤のズレなどが原因で起こります。

 

だからこそナイトガードを作ってみませんか?仕事や家事、さまざまなストレスでも歯に力がかかることもあります。無意識のうちにしてしまっていることをなるべく早い段階で予防してみましょう☆

穴の開かないむし歯

2022年05月09日

「穴の開かないむし歯」というものをご存じですか?これは別名、「初期むしば」とも言って、よくあるむし歯のように黒かったり、穴が開いてないむし歯のことを言います。初期むし歯は自覚症状がないので、自分でも気づかないうちに進行していることもあります。

初期むし歯の主な特徴としては、穴が開いてない・つやがない白濁色または褐色・なめらかな手触り・しみる、痛いなどの症状がないなどが挙げられます。多くの人がむし歯のイメージで抱いている「痛い」、「黒い」という特徴がないため、とてもむし歯の一種とは思えませんが、これも立派なむし歯です。

 

歯の表面の白濁は、生まれつきのエナメル質の形成不全などが原因のこともあります。しかし、今までなかったところにいつの間にか白く濁った斑点ができたというのなら要注意。初期むし歯の可能性大です。初期むし歯が進行すると、やがてみなさんおなじみの「穴の開いたむし歯」になります。穴の開いていない初期むし歯の段階なら、早期に発見して対処できれば、見かけが元通りになる可能性もあります。

 

穴の開いたむし歯は、穴を塞ぐには詰め物をつめるしかありません。しかし初期むし歯は、“あるもの”を利用すれば、元の健全な歯の状態に戻せる可能性があるんです。そのあるものとは、歯磨き剤でおなじみの「フッ素」です。フッ素には、唾液中に存在すると、再石灰化のスピードを促進させる働きがあります。むし歯は脱灰のスピードが再石灰化のスピードを上回ることが原因ですので、フッ素で再石灰化のスピードが上がると、歯の結晶が修復されていきます。その際には、脱灰の原因となるプラークの除去、つまり歯磨きの仕方や、そもそもの食生活についても見直しが必要です。

 

初期むし歯の予防のポイントは、穴の開いたむし歯の予防と同じく、歯磨きの見直し・食生活の見直し・フッ素配合歯磨き剤の使用・メインテナンス(定期検診)です。初期むし歯か穴の開いたむし歯にならないように、しっかり予防をしましょう!

お口の潤いについ

2022年05月02日

お口の潤いについて

年齢とともに知らず知らずに起きてくる、お口の中の唾液不足。

唾液不足になると、お口の中がパサパサしたり、虫歯が増えたり口臭が強くなったり…

お口の健康を守るには歯科の定期的メインテナンスが必要です。

唾液の分泌が減ってお口の中がパサついても「病気ではないから」と我慢している方いらっしゃるでしょう。唾液は「魔法の水」と呼ばれるほどお口の健康にとってすごく重要です。不足すると再石化作用や抗菌作用が十分に機能されません。お口がパサパサすることは唾液がたくさん分泌していた時と同じケアを続けているだけでは虫歯が発生したり、歯周病が進行しやすくなっているということ。ではどうすれば虫歯や歯周病からお口を守ることが出来るでしょうか。

まずは歯科医院で虫歯と歯周病を防ぐ歯磨きのスキルアップや歯磨き剤の効果的な使い方、食生活の改善などを個別指導してもらいましょう。定期的にお口の中のチェックとクリーニングを受け、虫歯や歯周病の原因であるプラークをしっかり取ってもらうことが大事です。

それと併行して重要なのが、唾液の分泌を増やす努力です。唾液の分泌が減るのは口周りの筋肉の運動不足や水分不足、生活習慣や持病の薬の影響などさまざまな原因が重なって起きていることがほとんどです。持病のお薬が唾液の分泌に影響してしまうケースは多々あります。たとえば高血圧の薬やアレルギーを抑える抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、睡眠薬などさまざまな持病のお薬が唾液の分泌を抑制してしまいます。とはいえ、唾液の分泌が減るからといって持病のお薬をいきなり止めるのは大変危険。お医者さんに相談し、唾液に影響しないお薬に変えてもらうのもなかなか難しい場合もあると思います。しかし、水分をこまめに摂ったり、コーヒーやお酒の飲みすぎを見直したり、お口のエクササイズをすることならすぐに始められます。唾液の分泌を妨げている原因を一つずつ減らして改善していきましょう。

お口のパサパサは病気ではないと多くの方が思いがちですが、その中に本当に病気が隠れていることもあるのです。たとえばシェーグレン症候群や血液の病気、糖尿病や腎臓病など唾液の分泌不足として現れることがあります。水分を摂ったり、舌や口周りの筋肉を動かしてもお口に潤いを感じられない、まったく改善されない場合は専門的な検査をしましょう。

written by 今本 裕紀

新庄小学校卒業 四天王寺中学高校卒業 大阪大学歯学部卒業 地元である奈良県葛城市に 医)侑芽会 いまもと歯科クリニック開業 「心からの笑顔を」をテーマに、皆様に愛される歯科医院を目指します。 日本歯周病学会歯周病認定医 日本インプラント学会所属 日本顕微鏡学会所属

新着記事

カテゴリー

トップページに戻る